むかしむかし、グオグオという名の小ぶたがいました。グオグオはとても不細工で、目は小さく、耳は大きく、鼻はクンと上を向いていました。グオグオはリスの友だちと遊びに行きましたが、リスは彼を見るとびっくりして、あちこち飛び跳ねて逃げてしまいました。次に白鳥と遊びたいと近づくと、白鳥は怪物だと思って、力いっぱいクチバシで突いてきたのです。グオグオはやっとのことで逃げ帰りましたが、家に着くととても悲しくなり、一日中外に出ることもできませんでした。
お母さんが尋ねました。「どうして泣いているの?」小ぶたはますます大声で「ウー、ウー」と泣きながら言いました。「だって、私がブスだから、誰も遊んでくれないの……」。するとお母さんはやさしく言いました。「いい子ね、ブスなのは悪いことじゃないのよ。みんなを心から助けてあげさえすれば、きっと友だちができるはずよ。」
小ぶたは家で一日過ごした後、また外に出ました。森の奥深くで、助けを求める叫び声が聞こえました。声のする方へ走って行くと、そこでは年老いたオオカミがキツネのレディの財布を奪おうとしていました。グオグオはすぐに矢のように駆け寄り、大声で叫びました。「やめなさい、悪い奴!」オオカミはグオグオの奇妙な姿を見て、怪物が来たと勘違いし、怖くなって財布を落として逃げていきました。
キツネのレディは安堵して言いました。「財布を取り戻してくれてありがとう。あなたの名前はなんていうの?」グオグオは恥ずかしそうに答えて、「私はグオグオです、私は……」そう言うと、すぐに逃げてしまいました。キツネのレディはこの出来事を広く伝え、みんなが「グオグオはとても勇敢だ」と称賛するようになりました。
それ以来、たくさんの小さな動物たちがグオグオのところに遊びに来るようになり、グオグオはもう友だちがいないことに悩むことはありませんでした。