班門弄斧(はんもんのうふ)
魯班(ろはん)は、姓を公輸(こうしゅ)、名を般(はん)といい、戦国時代の魯の国人で、魯般(ろはん)とも呼ばれる。精巧な器具を作るのが得意な名工で、「巧人(こうじん)」と称された。民間では古くから大工の祖として崇められている。誰が敢えて魯班の前で斧の使い方を自慢できようか?つまり、一流の達人の前で自分の技量を誇示しようとする、あまりに不謙虚で滑稽な行為を、「魯班の門前で大斧を弄ぶ」といい、略して「班門弄斧(はんもんのうふ)」という。ことわざの「関公の前で大刀を振るう」に近い意味である。