これは私の大学時代のルームメートが語った話で、彼女は江西省出身です。
ある家庭に、父親と母親、そして息子の小東(仮名)がいました。この母親は継母でした。継母が家に嫁いだ当初は小東に対してそれなりに良く、細やかではないにせよ、寒暖を気遣う程度の世話はしてくれました。こうして何事もなく、平穏な日々が続いていましたが、小東が小学校に入学し、継母が再び妊娠して男の子を出産したのを機に状況が変わりました。古くからあるありきたりな物語のように、継母は小東を疎ましく思うようになり、どう見ても気に入らず、その嫌悪感は日に日に強くなり、ついには彼を家に置けないほどにまでなってしまいました。
ある日の昼下がり、継母は父親と相談し、小東を殺すことを決めました。(ここで私は思わずぞっとして、「まさか父親が、自分の実の息子を殺すことに賛成したの?」と尋ねました。ルームメートは、「どうやらこの息子は前の妻が連れていった子だったらしい。複雑な家庭、ややこしい人間関係ね!」と説明しました。)時間はその日の夜7時と決まりました。
ところが、ちょうど学校へ行くために戸の後ろにいた小東が、この話をすべて耳にしてしまったのです。子どもは極度に恐れ、午後の授業が終わってもどうしても家に帰りたがりませんでした。担任の李先生(仮名)は不審に思い、理由を尋ねると、小東はその出来事を話しました。李先生は、子どもが勝手に思い込んでいて、少し腹立たしくもあり、滑稽でもあると思ったのですが、ちょうど家庭訪問の予定があったので、「心配しないで、家に帰っていなさい。私が今夜、君の家に行くから、彼らは君を殺せないよ」と言い聞かせました。小東はそれを聞いて、素直に家に帰りました。
李先生は自宅に戻って宿題の採点を始めたのですが、夢中になりすぎて、その話を完全に忘れてしまいました。7時になってもまだ宿題を採点していたところ、突然、家のポットが破裂しました。家には李先生一人しか住んでおらず、風も吹いておらず、訪問者もおらず、しかもポットの中には水さえ入っていませんでした。
その瞬間、李先生は小東の家を訪ねなければならないことを思い出しました。胸の奥に不吉な予感が広がり、割れたポットも構わず、急いで小東の家へ向かいました。しかし、到着したときには、小東はすでに殺害されていました。
あのポットの破裂は、もしかしたら、その子どもが先生に対して抱いた、静かな非難の気持ちだったのかもしれません。