雍正帝の暗殺
清の雍正13年(西暦1736年)8月23日の午後、清世宗雍正帝は、庄親王允禄、果親王允礼、大学士鄂爾泰、張廷玉と共に、大内にて国家の大事を相談した。未の時から申の時まで、実に二つの時辰(約4時間)にも及んだ。会議中、皇帝は苗族の事件が鎮圧されていないことに腹を立て、鄂爾泰を厳しく責め、期限を切ってこの問題を確実に処理するよう命じた。
家に帰った後、鄂爾泰は皇帝の叱責を受けて心が落ち着かず、食事を口に運んではいるが、何を食べているのかまったく分からなかった。夕食後、彼は一人で裏庭をしばらく歩き回ったが、苗族を鎮圧する万全の策は思いつかなかった。床に就いても寝返りを打ち続け、夜半になってようやく深い眠りについた。